一口

「一口」と書いて「いもあらい」と読む。

いえ読めません! あらかじめ知っていないと絶対に読めません。京都へ来て、まず一番たまげた地名がここでした。京都市から大阪方面に向かって国道1号線を走ると、この地域を通ります。国道1号の通っている辺りは「東一口」(ひがしいもあらい)、それより西には「西一口」(にしいもあらい)。単純に「一口」とだけ書いてある標識や看板は見つける事が出来ませんでした。だいぶ以前には「一口」という交差点かなにかの看板を見たような気がするのですが.....(勘違いかも知れません)。 地名の由来には諸説あるそうです。京都への南方からの交通、軍事の要所だったこの地域で、「いも」=「ほうそう(天然痘)」を「あらい」=「お祓い」するために神様を祀ったことに由来する、という説があるそうです。「芋洗い」と書くこともあるそうで、この意味がそのまま由来だったならば、日本昔話級の面白いストーリーが出来そうな気がしますね。不思議すぎる地名です。