(旧)黒石昇 Bassist Website (Old)
gulegule duo 長月佑佳&黒石昇
〜ピアノとベースのデュオ・ユニット〜
幾度かの共演の後2006年より「gulegule duo」のユニット名で活動を始める。
メンバー
長月佑佳(ピアノ)
黒石昇(ベース)
両者のオリジナル曲の創作を中心に活動。スタンダード曲のアレンジもレパートリーに加える。
2010年、1stアルバム『 gulegule duo 1 』(グレグレ・デュオ・ワン)をWhat's New Records よりリリース。ライナーにて高木信哉氏より『どの曲もヘミングウェイのような短編のようなきらめきがあり.....」との嬉しい一文を頂きました。
「gulegule」とは、トルコ語で、友人とのお別れの時の挨拶の言葉、「さよなら」を意味します。「バイバイ」といった感じでしょうか。本来の発音はギュレギュレが正しいそうですが、「グレグレ」という発音にしています。サヨナラはサヨナラでも、「さよなら、ご機嫌よう、またお会いしましょう」、関西弁で言うなら「ほなまた、さいなら」といった、再会の訪れのニュアンスをふくんだ意味だそうです。トルコとは特別な縁も無い私達なのですが、古来より日本とはシルクロードで結ばれ、多種多様な文化を持つこの国の言葉を、とても親近感を持ってユニット名に使わせて頂くことにしました。ちょっとこじつけっぽいですが..... (汗)
長月佑佳 (Yuuka Nagatsuki) - PIANO
福岡県直方市生れ。幼少よりクラッシック・ピアノを学ぶ。中学時代に毎日新聞社、RKB毎日主催の作曲コンクールで金賞受賞。一般大学へ進学するものの、ジャズの魅力に惹かれFuji Jazz Schoolにてジャズピアノを学ぶ。大学卒業後はピアノ講師を続けながらライブ、コンサート、イベント等で演奏やアレンジに携わる。グレグレ・デュオの1st アルバムではオリジナル10曲中の7曲を作曲。作曲家&ピアニスト 長月佑佳の遅咲きのデビュー作となる。 これまでにもピアニスト、アレンジャーとして黒石純子名で関西を中心に活動している。CD「願い/やなせなな」でのアレンジとピアノ演奏、等がある。
黒石昇(Noboru Kuroishi)- BASS
1958年生まれ。16才よりベースを弾き始める。中嶋明彦氏に師事。同志社サードハード・オーケストラ等を経てプロ活動。様々なジャンルで演奏やレコーディングに参加。オセロモリノー、ランディーバーセン他、多くのミュージシャンと共演。Shikandazaのヨーロッパツアーに参加し、ストックホルム・ジャズ・フェスやドイツの古城コンサートに出演した。関西を中心にライブハウス、コンサート等で演奏活動中。東京都出身。京都市在住。
長月佑佳 & 黒石昇
『 gulegule duo 1 』
(グレグレ・デュオ・ワン)
What's New Records
2010.10.20. 発売
WNCJ-2212
長月佑佳
(Piano on All Songs and Syn.Strings on 11)
黒石昇
(Ac-Bass on All Songs exept 7 = fretles Bass )
1. ナザール・ボンジュウ (長月佑佳)
2. 星が生まれた (長月佑佳)
3. 夕暮れの樹 (黒石昇)
4. 砂の夜 (長月佑佳)
5. 幸草の系譜 (長月佑佳)
6. Tears Of The Moon (長月佑佳)
7. 日イズル処 (黒石昇)
8. 雪の舞 (長月佑佳)
9. Ladybug (黒石昇)
10. Life (長月佑佳)
11. 幸草の系譜 ~終奏~(長月佑佳)
録音 at 右京文化会館
Mastering : mAru [Soei Coordination]
Cover Art & Photos : Mikiko Tsutsumi
Design : Takamu Watanuki
Photo at 音楽空間ネイヴ、他
Amazon HMV TowerRecords Disk Union
上記やその他の各オンラインShopにて試聴・購入できます。
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<< CD『 gulegule duo 1 』ディスク・レビュー/記事など >>
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< CDライナー・ノーツ > より抜粋
本作は「gulegule duo」というユニットのデビュー作である。「グレグレ」はトルコ語で「何事もなく無事におうちに帰れますように」という願いが込められている「さよなら」の言葉だ。長月佑佳(p)と黒石昇(b)は、幾度もの共演の後に、2006年より正式ユニットとして演奏活動を開始した。レパートリーの主は、二人が書いたオリジナルである。だからこのユニットの音楽は、とても個性的だ。どの曲もまるでヘミングウェイのような短編のようなきらめきがあり、そこに漂うサウンドは、そこはかとない哀切の色を帯びている。実に感動的な作品である。...........................................(高木信哉)
< JAZZ JAPAN 誌 vol.3 >
ピアノとベースのデュオのファースト作。すべて自作曲。ピアノの長月佑佳が11曲中の8曲を作曲。曲のタイトルも重要だ。曲名からイメージされるような詩的な叙情世界がくり広げられるからだ。じつは二人は夫婦であり、息がぴったり。④ では突然ピアノが急速調に転じるのだが、ベースは影のように寄り添う。お互い触発し合いながら音楽を築き上げ、深めて行く。準備された曲とはいえ、演奏は即興性が高いように感じる (高井信成)
< JAZZ LIFE 誌 2010・11 > より
ピアニストの長月佑佳とベースの黒石昇により、2006年に結成されたグレグレ・デュオ(gulegule duo) 。その彼らが、10月20日にホワッツニューから叙情詩的作品『グレグレ・デュオ1』をリリースする。ふたりのコール&レスポンスによって完成度が高められた「ナザール・ボンジュウ」「星が生まれた」「夕暮れの樹」「砂の夜」「幸草の系譜」など11曲の収録曲は、すべてがオリジナル・ナンバー.......................
< JAZZ LIFE 誌/ジャズ・ディスク・カタログ 2010>
関西を中心に、ライブやコンサートなど幅広いシーンで活動する長月佑佳と黒石昇のふたりからなるユニット、グレグレ・デュオの1st 作。
<CD ジャーナル 誌 2010・12月号>
同デュオのデビュー作。③ ⑦ ⑨ が黒石、他が長月作。ジャズ的表現はあまり聴きかれず、主題/旋律の奥深い表現に、より重きを置いている。心の渇きを癒す牧歌的な ⑤ や、舞い散る桜のような ⑧ .......... 日差しや雨、風など自然の営みを置き換えるように、ホール録音が楽器の生の脈動を増幅。優雅。(渡辺Steve昌美)
< 音遊人(みゅーじん)誌 2011年6月/第28号 > より抜粋
..........手渡されたアルバムを再生すると、異国の風を感じさせる、長月さん作曲の「ナザール・ボンジュウ」が流れてきました。ベースとピアノの息はぴったり。絡み合いながらも自由に動く二つの楽器は、1曲の中でも音色を様々に変化させ、聴き手を惹きつけてゆくのでした。力強くクールなタッチのピアノを聴くと、いつも伴奏者としてわたしの歌声にそっと寄り添ってくださっている長月さんとは、全く別人のような印象を受けます。
アルバムでは言葉にできない感情を描いたであろう繊細な音が奏でられている一方で、輪郭のはっきりとした音が。絶妙な強弱でドラマを描いていました。変化に富んだ楽曲は、次々に魅力的な世界を展開してゆくのですが、中でもアルバム中盤に収められている「幸草の系譜」は、一度聴いたら決して忘れられない、美しいメロディーラインが印象的な名曲です。やさしくせつないピアノと、包み込むようなウッドベース。郷愁と涙を誘うこの曲を聴いていると、自分の歩いて来た道を振り返りたくなるのでした。懐かしい場所、出会った人々。思いを馳せながら、ひとりきりでじっと耳を傾けたいナンバー。ふと、この曲を弾きながら長月さんは何を思ったのだろうか、と考えました。[続く]............................................(やなせなな)